乾式止水材(バリアレックス)
乾式止水材「バリアレックス」は、フィンガージョイント用止水工事として一般的であった弾性シール材の注入工法に代わるものとして弊社が開発。1993年から補修工事を中心に提案、新たな乾式止水材工法として確立し、既に全国に1600橋以上の実績があります。
構造図
乾式止水材「バリアレックス」は、連続気泡フォームと止水膜を一体化した乾式止水材で、止水膜と、本体のふりく調整接着剤吸収保持フォームをウエブ面に接 着させることにより止水を行います。また、乾式止水材本体は常に圧縮状態で使用するため、接着界面や、止水膜、本体自体に引張応力が加わることなくスムー ズに伸縮に追従します。
特長
1.スムーズな伸縮追従性
乾式止水材「バリアレックス」は、製品自体の体積変化により遊間の変形を吸収するため、応力集中が少なく、圧縮時の盛り上がりや下側への垂れ下がりといった問題が発生しません。
2.優れた施工性
乾式止水材「バリアレックス」の施工は全て道路下面作業のため、路上規制が必要ありません。 乾式止水材「バリアレックス」は母体がフォーム構造のため軽量で取扱いが容易です。
3.安定した品質と廃棄物の削減
乾式止水材「バリアレックス」の本体は工場製作品のため、安定した品質と精度を保持します。また接着剤等は1成分系であり、現場での配合・混合不良に起因するトラブルを防止します。
乾式止水材「バリアレックス」は施工時に、空き缶その他の廃棄物がほとんど発生せず、作業環境を汚さないクリーンな施工が可能です。
4.寒冷地への適応力
施工手順
乾式止水材 施工フローチャート(補修工事)
乾式止水材「バリアレックス」の設置工事は、路下からの作業のため交通規制が不要で、工事渋滞の発生を防げます。また作業自体も熟練を要しません。
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乾式止水材「バリアレックス」の設置は規制工事の場合と違い、作業時間、作業範囲が制限されないため、複数の作業班構成が容易で、トータル工期の短縮が期待できます。
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各種試験
1.伸縮疲労試験
乾式止水材「バリアレックス」を鋼板2枚の間に接着し、支持部材、フェースプレートを取付け、下記条件で繰り返し伸縮試験を実施。
項目 | 備考 | |
供試体 | 乾式止水材 | W:1070×H:125.4×L:1000 |
伸縮量 | A:320mm(735~1055)
B:490mm(565~1055) |
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伸縮回数 | A:0~4000回
B:4000~8000回 |
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試験機 | 2軸伸縮試験機 | ニッタ株式会社製 |
伸縮速度 | 10mm/秒 |
試験結果
8000回繰り返し伸縮後も、剥離や亀裂などの損傷は発生しなかった。
2.止水試験
乾式止水材「バリアレックス」を鋼板2枚の間に接着し、上部に水を溜めた状態で、繰り返し伸縮試験を実施。
項目 | 備考 | |
供試体 | 乾式止水材 No24 | W:250×H:115.4×L:1000 |
伸縮量 | 107mm (133~240) | |
伸縮回数 | 4000回 | |
試験機 | 2軸伸縮試験機 | ニッタ株式会社製 |
伸縮速度 | 10mm/秒 |
試験結果
4000回繰り返し伸縮後も、剥離や亀裂などの損傷はなく、漏水も発生しなかった。
この他にも、老化促進試験、屋外暴露試験、難燃性試験、耐寒性試験、 凍結融解試験、斜角変形性能試験、横断勾配変形性能試験、各構成部材別の耐久性試験を実施し、製品の性能確認には万全を期しています。
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