微生物の繁殖を抑え、より清潔な空気環境へ。
空調設備の衛生管理において、フィルタ上での微生物やカビの増殖抑制は重要な課題です。
また、フィルタ表面は、温度や湿度などの環境条件によって微生物やカビが増殖する可能性があります。
制菌防カビフィルタは、ろ材に制菌・防カビ機能を付与することで、細菌やカビの発育を抑制し、フィルタ下流側への微生物拡散リスクの低減、空調システムの衛生管理レベル向上に貢献します。病院、研究施設、食品工場をはじめ、清浄性が求められるさまざまな空調用途で活用されています。
- カビの繁殖と胞子飛散のリスク
- 制菌防カビフィルタの有効性
- まとめ
カビの繁殖と胞子飛散のリスク
湿度調整不足や空調運転の停止などにより微生物の繁殖に適した環境となった場合、フィルタのろ材面でカビが繁殖し下流側に胞子を飛散させる可能性があります。

【ろ材表面拡大】

【フィルタろ材下流側】

【フィルタろ材上流側】
制菌防カビフィルタの有効性
| 供試菌 | 抗菌活性値 | 効果 | 備考 |
| 黄色ブドウ球菌 ※制菌対象菌 | 5.8(合格:≧2.3) | 有 | 人の皮膚、腸常在菌。食中毒、皮膚感染症 |
| 肺炎桿菌 ※制菌対象菌 | 6.3(合格:≧2.9) | 有 | 口腔や腸管常在菌。呼吸器感染症など |
| MRSA ※制菌対象菌 | 5.3(合格:≧2.2) | 有 | 黄色ブドウ球が耐性化した病原菌。人の皮膚常在菌 |
| 大腸菌 ※オプション菌 | 6.0(合格:≧2.5) | 有 | 腸内細菌。殆ど無害。感染症。O157は強い病原性 |
| 緑膿菌 ※オプション菌 | 5.9(合格:≧2.0) | 有 | 土壌など環境中に生息。腸内細菌。薬剤抵抗性大 |
| 供試菌 | 供試ろ材 | 供試カビ | |
以上4種の混合 |
期間 | 1週目 | 2週目 |
| 標準ろ材 | 2 | 2 | |
| 制菌防カビ | 0 | 0 | |
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[判定]
全面積の1/3を越えない。
全面積の1/3を越える。 |
[標準ろ材] ![]() [制菌防カビろ材]
![]() |
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| テスト内容 | 培養結果 | |
| 標準ろ材 | 制菌防カビろ材 | |
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※ろ材写真
結果:標準ろ材に微生物の生育を確認、制菌防カビろ材では未確認 |
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※寒天培地写真
結果:標準ろ材表面からアスペルギルス等を確認 |
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まとめ
制菌防カビフィルタは、細菌やカビの増殖を抑制し、フィルタ下流側への微生物拡散リスクを低減します。 制菌評価では黄色ブドウ球菌、肺炎桿菌、MRSAなどの対象菌に対して高い制菌効果を確認しており、防カビ評価でもカビの発育を抑制する結果が得られています。さらに、高温高湿環境下で実施した社内試験では、一般ろ材で認められた微生物の増殖やカビの発生が、制菌防カビろ材では確認されず、優れた微生物制御性能が実証されています。






